「求人を出しても応募が集まらない」「自社の魅力をうまく伝えられていない」——そんな採用課題を抱える企業の間で、採用CM(採用動画)への注目が高まっています。

この記事でわかること

  • 採用CMとは何か、通常の採用動画との違い
  • 採用CMを活用する3つのメリット
  • 制作時に押さえるべき4つのポイント
  • 高再生数を獲得した成功事例(昭和産業・ビジョン・コンサルティング 他)
  • 採用CMを検討する際の次のアクション

採用CMとは何か?採用動画との違い

採用CMとは、企業が求職者に向けて自社の魅力・社風・求める人物像などを映像で発信するコンテンツです。テレビCMのように15〜30秒の短尺が多く、SNSやYouTubeでの配信を前提に制作されるケースが増えています。

採用動画が会社説明や社員インタビューなど「情報量を重視した長尺コンテンツ」を含む広い概念であるのに対し、採用CMは「短時間で企業イメージを印象づけること」に特化している点が特徴です。

採用CMを活用する3つのメリット

1. 短時間で企業の魅力を印象づけられる

採用CMの撮影現場

長文の採用ページや会社案内では伝えにくい「働く雰囲気」「企業カルチャー」を、映像と音声の組み合わせで直感的に届けられます。特に、業界や職種に興味を持ち始めたばかりの求職者に対して、最初の接点として機能しやすい点がメリットです。

2. ターゲットに合った人材を集めやすい

採用CMは「どんな人に来てほしいか」というメッセージを映像で表現できるため、求める人物像に近い求職者の応募を促しやすくなります。コンセプトや世界観を明確にした動画は、カルチャーフィットしない応募を減らす効果も期待できます。

3. SNS・YouTubeでの拡散により継続的にリーチできる

採用CMのデジタル配信

一度制作すれば、YouTubeやInstagram・X(旧Twitter)などで継続的に活用できます。採用媒体への掲載・説明会での上映・求職者へのシェアなど、さまざまな接点で同じコンテンツを再利用できるため、採用活動全体のコストパフォーマンスを高めやすい点も特徴です。

※テレビCMや新聞広告と比較したコスト優位性は制作内容・配信手法によって大きく異なります。自社の予算・目的に合わせて比較検討することをおすすめします。

採用CMを制作する際の4つのポイント

1. ターゲット層を明確にしてから企画する

採用CMの企画・ターゲット設定

新卒か中途か、技術職か営業職かによって、訴求すべきメッセージは大きく変わります。「誰に届けたいか」を先に決め、その人物が共感する言葉・映像・トーンを設計することが、採用CMの出来を左右します。

2. 伝えることを絞り、シンプルに仕上げる

短尺の採用CMで伝えられる情報量は限られています。「企業名を覚えてもらう」「この会社で働くイメージを持ってもらう」など、1本の動画に求める役割を1〜2点に絞ることで、視聴後の印象が強くなります。あれもこれも盛り込もうとすると、記憶に残らない動画になりがちです。

3. 他社と差別化できるコンセプトを持つ

「社員が笑顔でオフィスを歩く」といったありきたりな映像では、求職者の記憶に残りにくくなっています。企業固有のカラー・事業内容・文化を反映した独自コンセプトを設けることで、競合他社との差別化につながります。

4. リアリティのあるオリジナルコンテンツにする

実際の社員が出演したり、社内の雰囲気をそのまま映したりすることで、求職者が「自分がそこで働く姿」を想像しやすくなります。過度に演出された映像よりも、等身大のリアリティが共感を生む場合があります。

採用CMの成功事例

実際に高い再生数・反響を得た採用CMの事例を紹介します。

昭和産業 新卒採用CM|イラストアニメーションで「何をしている会社か」を伝える

昭和産業の新卒採用CMは、イラストアニメーションを活用し、「どんな事業を行っている会社か」という認知獲得に特化した内容です。短い尺の中で「企業名」と「事業内容」の2点のみに絞って訴求することで、視聴後の記憶定着を高めています。2024年10月時点でYouTube再生回数は455万回以上を記録しています。

成功のポイント:伝えることを絞った設計/アニメーションによる親しみやすさ/事業理解の促進

株式会社ビジョン・コンサルティング 新卒採用CM|明確なコンセプトでキャリアイメージを訴求

若い人材が階段を登るビジュアルに「キャリアアップ」のメタファーを重ね、入社後に得られる成長イメージを直感的に伝えています。社員の働く姿をそのまま映すのではなく、コンセプトドリブンで制作された点が差別化につながっています。2024年10月時点でYouTube再生回数は411万回以上を記録しています。

成功のポイント:独自コンセプトの設計/ありきたりな映像表現からの脱却/ターゲットである若年層への共感設計

2024年公開の採用CM事例一覧

業種・規模・表現スタイルの異なる採用CMをご覧ください。企画の参考にしてみてください。

キャリア採用CM「チームになじんでる」篇15秒 芳根京子 柿澤勇人
アイコム株式会社 新卒採用CM|君の技術が、世界を繋ぐ
採用CM「ミズカラ.ミウラカラ.」総合篇 15秒
株式会社IGホールディングス 採用CM・採用動画[福祉・介護]
那覇Base 採用CM
日本ピーマック株式会社 採用CM・採用動画[空調メーカー]

まとめ:採用CMは「何を伝えるか」の設計が成否を分ける

採用CMは、求職者との最初の接点として機能する強力なツールです。成功事例に共通するのは、「伝えることを絞る」「独自コンセプトを持つ」「ターゲットに刺さる表現にする」という3点です。

  • ターゲット層を先に決め、そこから企画を組み立てる
  • 1本の動画に求める役割を1〜2点に絞る
  • 他社と差別化できるコンセプトを設ける
  • リアリティのある映像で共感を生む

採用CMの制作を検討している場合は、まず「この動画を見た求職者にどう感じてほしいか」というゴールを言語化することから始めてみてください。

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