就活生のスマホに届く“採用動画”のほとんどは、15〜60秒以内。 その短い時間で「働きたい」と思わせるには、ストーリーではなく編集の設計が鍵です。 この記事では、短尺動画を採用広報で最大限に活かすための構成・編集・導線設計を、実践テンプレート付きで解説します。

この記事でわかること
  • 15・30・60秒動画それぞれの“目的別フォーマット”
  • Z世代に刺さるテンポ・BGM・テロップ設計
  • 再生完了率を高める「編集の順番」

1. 短尺動画の役割:3つの目的を分けて考える

採用広報における短尺動画は、すべて同じ“目的”ではありません。 成果を出す企業は、15・30・60秒を明確に使い分けています。

動画尺目的活用シーン主要媒体
15秒認知・興味を引くTikTok広告/インフィードTikTok / Instagram Reels
30秒共感・自己投影を促すSNS投稿/採用サイトInstagram / YouTube Shorts
60秒理解・応募意欲の醸成説明会/LP埋め込みYouTube / 自社サイト

短尺ほど「一言」「表情」「テンポ」が命。60秒になるほど“理解”より“共感”を重視した構成が効果的です。

2. 15・30・60秒のフォーマットテンプレート

再生完了率を高めるための「時間配分」と「構成」を下記のように設計します。

15秒テンプレ(広告・認知用)
  • 0〜3秒:共感ワード「就活、むずかしいけど。」
  • 4〜10秒:表情・仕事風景の切り替え(2〜3カット)
  • 11〜15秒:社名ロゴ+CTA(例:「#働くって悪くない」)

30秒テンプレ(共感ストーリー)
  • 0〜5秒:仕事中の何気ないシーン
  • 6〜15秒:本人コメント(入社理由・やりがい)
  • 16〜25秒:表情・会話など“素の瞬間”
  • 26〜30秒:締めの一言+ロゴ

60秒テンプレ(理解促進)
  • 0〜10秒:社員の日常・登場導入
  • 11〜30秒:仕事内容・チーム紹介
  • 31〜50秒:大変な点・学び・やりがい
  • 51〜60秒:応募導線「ここで、成長する。」

3. 編集の黄金ルール:テンポと“余白”のバランス

テンポが速すぎると情報は伝わらず、遅すぎると離脱されます。 最後まで見てもらうための黄金ルールは以下の3点です。

  • ① カット間隔は3〜5秒: Z世代の集中持続時間に合わせる。
  • ② テロップは1行12文字以内: 1文=1呼吸で読める長さ。
  • ③ “間”を残す: 一瞬の笑顔や沈黙が“リアル”を生む。

“伝える”より“感じてもらう”編集を意識することで、再生完了率が平均15〜20%向上します。

4. BGMとコピー:感情を動かす仕掛け

採用動画は音の印象で決まると言っても過言ではありません。BGM選びとコピーの一体感が応募意欲を左右します。

  • 静かなピアノ系: “本音・感謝”を伝える系(例:社員インタビュー)
  • 軽快なポップ系: “若手の挑戦・元気”を伝える系
  • リズム強め系: “勢い・スピード感”を重視する広告向け

また、コピーは「一言完結×口語調」が鉄則。 例:「この職場、ちょっと好きかも。」「昨日より、成長した気がする。」

5. 編集後に必ずチェックすべきKPIと改善軸

指標目標値改善の方向性
再生完了率40〜60%冒頭3秒/BGM/間の最適化
保存率5〜8%共感ワード・サムネ変更
LPクリック率2〜3%CTAの位置・コピーを修正

6. まずは“1日撮影で5本作る”を目指そう

採用広報で成果を出す企業は、1日で5本撮影→週2投稿→90日で分析のループを回しています。

  1. 午前:社員コメント+現場風景
  2. 午後:別職種/裏側/オフシーン撮影
  3. 夜:撮って出し+簡易編集→SNS投稿

「質より量」ではなく、「量で質を作る」戦略です。

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