採用広報のやり方が、ここ1〜2年で大きく変わっています。 「動画を出しても応募につながらない」「SNS投稿のネタが尽きる」と感じていませんか？ いま求められているのは、短尺動画での瞬発力、社員発信による信頼、そしてAI運用による効率化。 この記事では、この3つを軸に2025〜26年の採用広報を“勝てる形”に再設計します。
要点（30秒で把握）
- 短尺動画で入口を作る（15/30/60秒テンプレで週2本）。
- EGC（社員発信）で“素の声”を継続発信（台本5問×撮影30分）。
- AI運用で企画・配信・FAQを自動化（初稿→人が最終確認）。
対象：中小企業の人事・採用広報担当／月10時間以内で成果を出したい方向け
この記事で分かること：何を作り、どこに出し、どう測り、90日で運用を軌道に乗せるか。
1. 短尺動画：15/30/60秒の「目的別フォーマット」
尺は用途で固定し、迷わない運用にします。テンプレに沿って撮るだけ。
| 尺 | 狙い | 台本テンプレ | 配信先 |
|---|---|---|---|
| 15秒 | 認知（フック） | 冒頭3秒で人の表情→一言コピー→ロゴ／CTA | TikTok / Reels 広告 |
| 30秒 | 共感（自己投影） | 入社理由→今の仕事→一言で締め | TikTok / Reels 自然投稿 |
| 60秒 | 理解（RJP） | 1日の流れ→大変な点→やりがい→締め | 採用LP / 説明会冒頭 |
- 編集ルール：カット間隔3〜5秒／テロップは1行10〜14文字。
- 画角：縦9:16基準。横はLP・説明会向けに二次利用。
2. EGC（社員発信）：5問台本×30分で量と質を両立
社員の“素の声”は最強の共感装置。撮影は5問の定型質問で迷わせません。
5問台本（そのまま使えます）
- 入社理由（1文）
- 今やっている仕事（短く）
- 嬉しかった瞬間（具体例）
- 大変な点（RJP：事実をそのまま）
- これから一緒に働く人へ一言
※編集は事実の要約のみ。言い換えで美化しないのが信頼の鍵。
運用：週2本（職種ローテ）。ハイライトは「仕事／人／カルチャー」で整理。
3. AI運用：企画・配信・FAQを自動化（人は最終責任）
- 企画支援：過去記事・FAQ→テーマ抽出→台本初稿→サムネ文言案。
- 配信最適化：新卒/中途・職種・地域でクリエイティブ出し分け。
- 接客：説明会案内・エントリー誘導・よくある質問の即時回答。
- レビュー：人がトーン・表現・権利・事実関係を最終確認。
4. KPI目標（目安値）と改善アクション
| 段階 | KPI目標 | 改善アクション |
|---|---|---|
| 認知 | 保存率 ≥ 6% / CTR ≥ 1.2% | サムネ・1行コピーAB／冒頭3秒差し替え |
| 共感 | 再生完了率（30–60秒）≥ 45% | カット間隔3–5秒／テロップ簡潔化 |
| 行動 | LP遷移率 ≥ 2.5% / 申込率 ≥ 1.0% | CTA文言＆位置のAB／職種別LP導線 |
5. 公開前チェック（1分で可）
- 事実関係：福利厚生・制度・残業表現は最新か。
- 肖像・著作権：出演同意／ロゴ／BGMの権利クリア。
- 編集方針：“美化する言い換え”無し。NGワード無し。
6. 90日ロードマップ（週2本投稿で定着）
- 0–2週：EVP整理／5問台本共通化／出演者選定／撮影日確保。
- 3–4週：撮影1日：15秒×2／30秒×2／60秒×1を同時収録。
- 5–8週：週2投稿開始（TikTok/Reels）。LPに60秒を埋め込み。
- 9–12週：KPIレビュー→冒頭3秒・CTA・テロップ最適化。
7. よくある質問（超要約）
Q. 何から始める？
A. 5問台本を作り、30分だけ社員インタビューを撮ってみる。まず1本。
Q. 機材は？
A. スマホ＋外付けマイク＋窓際の自然光でOK。背景は散らさない。
Q. 広告は必須？
A. 最初は自然投稿で検証→当たりクリエイティブに少額配信。