採用動画を制作したはいいものの、「どこで・どう使えば効果が出るのか」がわからない。そんな採用担当者の声をよく聞きます。この記事では、SNS・動画プラットフォーム・自社サイト・オフライン会場など、採用動画の活用シーンをシーン別に整理し、それぞれの特徴と選び方のポイントを解説します。
この記事でわかること
- 採用動画の種類と制作にかかる費用・期間の目安
- YouTube・Instagram・TikTokなどSNS別の特徴と使い分け
- 採用特化プラットフォーム(Moovy・ENLIST・就活マルシェ・JOBTVなど)の概要
- コーポレートサイト・採用サイト・求人サイトへの掲載ポイント
- 合同説明会・会社説明会などオフライン活用のコツ
採用動画とは
採用動画とは、企業の採用活動において、求職者に企業や職種の実態を伝えるために制作・活用される動画コンテンツです。テキストや静止画では伝えにくい社風・職場の雰囲気・社員の人柄を、映像と音声で直感的に届けられる点が特徴です。

採用動画の種類
採用動画には主に以下の種類があります。目的や配信先に応じて使い分けることが重要です。
- 企業紹介動画:ビジョン・歴史・事業内容を紹介
- 職種紹介動画:具体的な仕事内容・やりがい・必要スキルを紹介
- 社員インタビュー動画:現場の声を通じて働く魅力・社風を伝える
- 社風・働き方紹介動画:職場環境や働き方のイメージを伝える
- 採用CM:15〜30秒のショートムービー。SNSや説明会会場での認知獲得に適している
採用動画の制作費用の目安
採用動画の制作費用は、動画の長さ・アニメーションの有無・ナレーション・制作会社の規模などによって大きく異なります。制作会社への発注を前提とした場合、数十万円〜数百万円程度の幅があります。正確な費用は、複数の制作会社に要件と事例を提示したうえで見積もりを取ることをおすすめします。
※費用の相場については、制作会社・制作内容により差が大きいため、本記事では特定の数値を断定していません。詳しくはNOFILTERへのお問い合わせでご相談ください。
採用動画の制作期間
制作内容や制作会社のスケジュールによって異なりますが、企画〜納品まで一般的には2〜3ヶ月程度を見込むケースが多いです。採用シーズンに間に合わせるには、逆算してスケジュールを確保することが重要です。
SNSでの採用動画活用|プラットフォーム別の特徴と使い分け
採用動画をSNSで配信する際は、「ターゲットとなる求職者がどのSNSを使っているか」を起点にプラットフォームを選ぶことが基本です。以下では動画コンテンツとの相性が高いSNSを中心に解説します。

YouTube
企業の公式チャンネルとして採用動画を蓄積・公開できるプラットフォームです。長尺の企業紹介動画や職種説明動画との相性が良く、検索経由での流入も見込めます。Google検索結果にYouTube動画が表示されるケースも増えており、採用ブランディングの観点から継続的な活用が効果的です。YouTube広告を活用すれば、年齢・職種・地域などでターゲティングした配信も可能です。
ビジュアル訴求力が高く、リール・ストーリーズ・フィードと複数のフォーマットで採用動画を配信できます。20〜30代の求職者への訴求に適しており、企業の雰囲気や働く姿を短い動画で伝えるのに向いています。Meta広告(Facebook・Instagram共通)を使えば、詳細なターゲティング配信も可能です。
TikTok
10〜20代の若年層への訴求に強みがあるプラットフォームです。アルゴリズムによって、フォロワーがいない状態でも投稿が広く拡散される可能性があるため、知名度が高くない企業でも採用動画を通じて若年層に認知を広げやすい環境があります。短尺(60秒前後)で視聴者の興味を引く構成が求められます。
X(旧Twitter)
テキスト・画像・動画を組み合わせた投稿が可能で、プロフィールへの動画固定やハッシュタグ活用により、採用情報をターゲット層に届けられます。リアルタイムの拡散力が強く、採用担当者のアカウント運用(採用広報)と組み合わせると効果的です。
国内ユーザーは30〜50代が中心となっており、中途採用・管理職採用における情報発信に向いています。Meta広告を活用した精度の高いターゲティング配信が可能な点も特徴です。
ビジネスSNSとして世界的に普及しており、日本でも近年ユーザー数が増加しています。グローバル採用・専門職採用・中途採用において、職務経歴と連動した採用動画配信との相性が良いプラットフォームです。
Webサイトでの採用動画活用

コーポレートサイト(自社サイト)
求職者の多くは応募前に企業の公式サイトを確認します。採用情報ページや求人情報の近くに動画を設置することで、テキストだけでは伝わりにくい社風や職場環境を補完できます。専用の採用サイトがない場合は、コーポレートサイト内への動画埋め込みが有効です。
採用サイト
採用サイトは求職者が企業を深く知る場所です。メインビジュアルに職場の動画を使ったり、社員紹介ページにインタビュー動画を埋め込んだりすることで、テキスト情報だけでは伝わらないリアルな雰囲気を届けられます。採用動画は、応募意欲の向上や辞退率の低減にもつながると考えられています。
求人サイト
リクナビ・マイナビをはじめとする大手求人サイトのほか、動画掲載に対応しているサービスも増えています。掲載を検討する際は、動画掲載の可否・追加費用・フォーマット要件を事前に確認することをおすすめします。同じ条件の求人情報でも、動画があることで求職者の理解度・関心度が変わる可能性があります。
採用特化の動画プラットフォーム

採用動画に特化したプラットフォームを活用すると、就職活動中の求職者に直接リーチしやすくなります。以下は代表的なサービスです(掲載情報は変更される場合があります。最新情報は各サービスの公式サイトでご確認ください)。
Moovy
スタートアップ・ベンチャー企業に特化した採用動画プラットフォームです。仕事内容・事業内容・社風・オフィスなどを30秒動画で紹介し、求職者が動画から企業を探せる仕組みになっています。
ENLIST
企業紹介・社員インタビュー・オフィス紹介など、採用動画を検索・視聴できるメディアです。仕事理解・企業理解に特化しており、汎用動画プラットフォームとは異なり、求職者が採用目的で動画を探しやすい環境が整っています。
就活マルシェ
新卒採用に特化した30秒採用CMプラットフォームです。掲載が無料で、30秒の動画があれば利用できます。就活生が短時間でさまざまな企業と出会える仕組みになっており、認知獲得フェーズの活用に向いています。
JOBTV
学生向けの会社説明動画が視聴できるプラットフォームです。業界ごとに企業を探す求人サイト的な機能も持ち合わせており、会社説明会動画の配信先として活用できます。
ライブ配信メディアの活用

ライブ配信は、求職者とリアルタイムでコミュニケーションが取れる点が最大の特徴です。企業説明会のオンライン化・採用担当者への質問コーナーなど、双方向性を活かした活用が可能です。
リクライブ
採用活動に特化したライブ配信メディアです。求人サイトや説明会ではわかりにくい「企業のリアル」を、ライブ収録形式で届けることに特化しています。
YouTube・Instagram・TikTokのライブ機能
各SNSが提供するライブ配信機能を採用活動に活用するケースも見られます。採用担当者への質問コーナー・職場紹介ライブなどに利用されています。ただし、視聴者を集めるためにはある程度のフォロワー数や告知が必要となるため、継続的な運用との組み合わせが現実的です。
オフラインでの採用動画活用シーン
採用動画はオンラインだけでなく、オフラインの採用活動でも活用できます。
合同企業説明会
複数企業が集まる合同説明会では、ブース前を通過する学生の足を止めるために採用CMなどの短い動画が効果的です。視覚・聴覚に訴えることで、テキストチラシや口頭説明よりも短時間で企業の印象を伝えることができます。
会社説明会
自社開催の説明会では、毎回参加できるとは限らない現場社員の声を動画で補完することができます。社員インタビュー動画を活用することで、担当者が言語化しにくい職場の雰囲気や社員同士のコミュニケーションを参加者に伝えることができます。
大学の就職支援課
就職支援課へのサイネージ(デジタルモニター)設置を通じて動画を配信する大学も増えています。時間制限(30秒以内が多い)があるケースが多いため、採用CMとの相性が良いシーンです。まず企業名・社名を知ってもらう「認知獲得」を目的とした動画活用が効果的です。
まとめ:採用動画の活用は「目的×ターゲット×配信先」の組み合わせが鍵

採用動画を効果的に活用するためのポイントを整理します。
- ターゲット求職者がどのプラットフォームを使っているかを最初に確認する(若年層→TikTok/Instagram、中途→Facebook/LinkedIn など)
- 動画の種類・長さを配信先に合わせる(SNSは短尺、採用サイトは中〜長尺など)
- 認知・興味・応募の各フェーズに合わせた動画を使い分ける
- 配信後は視聴数・再生完了率・問い合わせ数などで効果測定を行い、改善につなげる
採用動画の企画・制作・配信先の選定について相談したい方は、NOFILTERにお気軽にご相談ください。
Q&A
採用動画はどのような場面で活用できますか?
オンラインでは、YouTube・Instagram・TikTokなどのSNS、コーポレートサイト・採用サイト・求人サイト、採用特化プラットフォーム(Moovy・ENLISTなど)で活用できます。オフラインでは、合同説明会・自社説明会・大学の就職支援課などのサイネージでも活用されています。
採用動画の配信プラットフォームはどう選べばよいですか?
「採用したいターゲット層がどのプラットフォームを使っているか」を起点に選ぶことが基本です。新卒採用でZ世代をターゲットとする場合はTikTok・Instagram、中途採用にはLinkedIn・Facebook・X、幅広い層には YouTube が選択肢になります。採用特化プラットフォームは、就職活動中の求職者に直接リーチしやすいという利点があります。
採用動画を活用することでどのような効果が期待できますか?
企業の雰囲気・社員の声・職場環境をリアルに伝えることで、求職者の企業理解が深まり、応募意欲の向上や入社後のミスマッチ低減につながると考えられています。ただし、効果は動画のクオリティ・配信設計・継続的な運用によって大きく異なります。
採用動画を活用する際に注意すべき点は?
配信先のフォーマット要件(縦型・横型、秒数など)に合わせて動画を制作すること、字幕を入れてサウンドオフ環境でも伝わるようにすること、制作後の効果測定(視聴完了率・流入経路など)を行うことが重要です。また、採用シーズンに間に合わせるには、制作期間(2〜3ヶ月程度)を逆算したスケジュール管理が必要です。